私は現在、全国の企業や医療機関、介護施設で、社員教育研修を中心とした組織作りを支援しています。目標は、「組織作りと人材育成」の両輪をテーマに、置かれた環境下で自ら考え行動できる自立した人を育てることです。
もともとは医薬品の商社で、マナーを伝える社内インストラクターなどを担当し、専任講師になりたいと直訴したところ、時代的に時期尚早だったようで却下に…。やりがいを感じていたので、独立を目指そうと思いました。
そんな時、たまたまラジオから流れてきた社員教育の話題にピンと来た私は、情報を得たい一心で、情報元であったNHKさんに直接電話。お話しの中で今の道に繋がるきっかけを見つけ、「名古屋に面白い人がいる」と、現在の師匠と繋がることができました。人生の中で一番、勇気を出して動きましたね。

私が35年の間、講師・コンサルタントの仕事を続けられたのは、業種的に、年齢を重ねるごとにキャリアや年代に合わせて、研修や内容を変えていけたからだと思います。経験の全てが糧になりました。ありがたいことに営業もほぼせず、大半がご紹介。広めてくださった方々に心から感謝していますね。
唯一の営業活動はメルマガでしょうか。ある方から勧められ「ヨシ、誕生日からやろう」と始めて17年が経ちました。初回からの読者様は当初一般社員でしたが組織作りをされて役職に就かれたそう。そんな話を伺うと、誰かの役に立てているのかな？　と嬉しくなりますね。

「三厨さんの行動力ってすごい！」なんてよく褒めていただくのですが、どうしよう…と思いながら行動するより、考えずに動いた方が結果的に上手くいっているんです。
といっても、実は慎重で心配性。考えはじめると動けなくなるので、動物の勘（笑）で動くようにしています。思えば小さい頃も、母にひどく叱られた数分後に「お母さ～ん」と笑っているような子どもでした。今も一晩寝れば嫌なことは忘れちゃう。能天気なところは仕事の上で長所になったかもしれません。

これまで、数多の素晴らしい方に導いていただきましたが、皆さんに共通するのは、常に前向きで明るく笑って歩いていたこと。古い慣習と戦ってこられたのに「当たり前のことをしてきただけよ」と笑いながら語る姿に、いつも励まされました。
先輩方が「当たり前よ」と言われたように、最近は私が若い方々の背中を押せるような年齢になったのかなと感じています。
紆余曲折あった中、人様の前に立つ講師業を選び、続けてきましたが、常に心がけてきたのは、背筋をピンと伸ばして、笑顔でいること。
私も人間なので、不安も悩みもあるし、時には落ち込みます。でもそれをひょいと小脇に抱えて、先輩方のように笑顔で歩んでいきたいと思っています。

私のキャリアは、家族の協力とともにありました。子どもが小さい頃はお昼寝の間に資料を作り、出張の日は夫の両親の「いつでも預かるよ」という言葉に甘えていました。ちゃっかりしていたともいえますが、人間関係を築くことは仕事でも大切にしていましたね。
娘は25歳ですが、就職する際「仕事を続けられる会社を選びたい」と言ったんです。寂しい思いをさせてきたし、結婚したら辞めると思っていたのですが、少しは私の背中を見てくれたのかな…と、嬉しい気持ちになりました。娘を含めた若い女性たちに良い背中が見せられるよう、生きていきたいです。
お手入れに関しては、肌が強いので悩みはないのですが、信頼する方から教わったことを即実行しています。コツコツ続けていると、仕事やメルマガ同様ちゃんと結果が出るんです。
MDNA SKINに関してはストーリーに共感し、もっと知りたくなり好きになりました。マドンナとMDNA SKINが掲げている「自らの輝きに自信を持つ強さ」というワードは、私自身が社員教育の中で大切にしているものと共通しています。すべての人は、輝く場所やタイミングを持っている。私は強く思いますね。

ズバリ、「推進力」です。私が私の背中を押す「推進力」とでもいいましょうか。
周りに支えられながら、キャリアの集大成の時期を迎えた今、次世代にできることを考えながら、改めて、笑顔で背筋を伸ばし、自分で自分の背中を押していきたい。
それが私にとっての「美しく生きる強い力」だと思います。

私が20代の頃「男女雇用機会均等法」が施行され、当時は手探りでしたが、だんだん良くなっていると感じます。とはいえまだ女性の管理職は少ない。かつての「結婚するなら辞める」「働くなら独身」という二択ではなく、結婚してもしなくても、子どもがいてもいなくても共存できる、いわば「真の多様性」を目標にした世の中になればと…。私が見届けられるかはわかりませんが、精一杯できることをしていきたいです。
いつの時代も「今の当たり前」は先輩方が1つひとつ勝ち取ってきたもの。
それらに感謝して、素敵なバトンを渡せるような生き方ができたら幸せですね。