私は現在金沢を中心に仕事をしていますが、実家は富山で、私の部屋からは立山連峰が一望できるのどかな場所。母はいわば田舎のおばちゃん然りですが、家には常に花が飾られ、祖母は立ち居振る舞いに厳しかったのを覚えています。
今の私に繋がるきっかけは、金沢に進学し、友達に誘われてイベントコンパニオンとして働いたこと。小さい頃は「日本人離れした見た目で目立つ」といじめられた経験もしましたが、それが長所に変わったんです。企業様の経営や宣伝も学べ、「何かを人に伝える事」が得意とわかり、それは今の講師業にも共通すると感じています。

26歳で結婚し、夫の転勤で名古屋へ。当時の私にとって名古屋は大都会で、知り合いもいない街。慣れない土地に来て不安で、パニック障害とプチ鬱を経験…。また、精神的ストレスからずっと体調を崩していました。そのような状態で働きたくても働けず、次の人生の目標を見つける事も出来ず、将来を悲観していました。
それを救ってくれたのが、テレビで初めて見たプリザーブドフラワー。画面に映る、生花のような瑞々しい花々を観た直後に「これだ！　一生お花の仕事がしたい」と思い、覚悟を決めました。

夫に話すと応援してくれ、プリザーブドフラワー教室で講師資格を習得。その後「お花の先生になるのならば、生花の知識と技術が必要だから」と、日比谷花壇のフラワースクールに通う事を勧められました。勉強はハードでしたが、上質な空間で自分を取り戻しはじめ、2004年に講師として独立。ちなみに夫は今でも「目にするものや、これまでの経験や感動が、お花の作品を作る上で肥しとなる」と言ってくれます。これは私が講師になってから常に心掛けている事でもあります。

毎回レッスンで思うのは、「自分の時間を自分のために使う」ことの大切さ。レッスンがマンツーマンということもあり、自分の心の底の闇など、本音を話される方も多いのですが、自分の時間を使うことで変わっていかれます。そんな生徒さんの成長した姿、理想の自分になった姿を見るたび、お手伝いが出来たことの喜びを感じますね。とはいえ「予約が取りづらくなるから」と口コミされないのが悩みです（笑）。
加えて、今後もさらにマナーを「身に付けた時の効果」や「必要性」も広めていきたいです。実は講師になりたての頃、年上のセレブな方とのお付き合いが多く、マナーを習い始めたのですが、マナーは本来、誰とでも心地よく過ごすためのもので、自信にも繋がるんですよね。
マナーを学ぶことで第一印象がよくなり、いろいろなことがスムーズに進みます。ですから余裕が出来てからではなく、真っ先に勉強することをオススメします。

過日の能登半島地震もあり、時間や命に限りがあると痛感します。だからこそやりたいことはすぐにやる。「私なんて」「遠いから」って言い訳するのはもったいない！行動すれば道は開かれると、ずっと体験してきました。ですから私は皆さんの「叶えたい理想」を全力で応援します。
私も皆さんのお手本や憧れの存在で居られるよう、常に誰かに見られている緊張感を持つことを心がけています。最近は将来の目標のために一念発起し、本格的に英会話を勉強中です。この姿が生徒さんには刺激になっているようで、とても嬉しく感じています。今後も楽しく学び、わくわくしながら命をフル活用して歩んでいきたいですね。