10th special interview
STORY02

その名も「全力女子広報担当局」の代表、名倉亜和美さんは、2023年に会社を立ち上げたまさに「全力で疾走中」の女性。しかしかつては一人では何もできないと思い込み、夫との関係の中で離婚を選択。自立のために、子育てをしながら勉強し、専業主婦から公務員になりました。そして子育て支援関係の部署で働く中で、同じくシングルマザーである女性の力になりたいと考えたそうです。
現在は笑顔でお子さんと暮らす亜和美さんに「自分らしく生きること・働くこと」について語っていただきました。

「Liveコマース」という、新しいPRの形を広めたい
「Liveコマース」という、新しいPRの形を広めたい

「Liveコマース」という、
新しいPRの形広めたい

インフルエンサーの広告案件を受けていた経験から、中小企業様の広報代行として、企業間同士のマッチングやメディア誘致をしています。深くヒアリングをして「本当に必要としている方に、いいものを届ける」がモットーです。
中でも今後の可能性に着目し、最も力をつけたいと取り組んでいるのが「Liveコマース」。簡単に言うと、ライブ配信とECサイトが一緒になったもので、お客様は売り手とコミュニケーションを取りながら購入でき、売り手も販促結果が見えるところが特色です。 ただ諸外国に比べると日本での整備が遅く、現状はシステムが整った企業のみが運用中。中小企業にこそ向いていると思うので「気になっているのだけれど」という企業様に向け、私が持つ限りの情報とその魅力をお伝えするため、東奔西走しています。

周りの友達大人見え、
無力さ感じた中学時代

周りの友達が大人に見え、無力さを感じた中学時代
周りの友達が大人に見え、無力さを感じた中学時代

私は4兄姉の末っ子で、周りが何もかもやってくれていて。中学になり、一人でバスに乗ったことがないと気付き「私って、一人では何もできないんだ」と自己否定がスタート…。それを打破すべく、高校は遠方に通い、遠く大阪の美容専門学校へ進学。
若くして結婚・出産するも、お互い未熟なまま親となったからでしょうか…夫も焦りから当たりが強くなり、子どもを守るために離婚を決意しました。経済的基盤を作るために公務員試験を受け、奇遇にも子育て支援の部署に配属されました。そこでは、働くために保育園に入れたいのに待機となったり、所得制限を気にして仕事をセーブする代わりに不安を抱き、本当の意味で豊かになれない現状を見てきました。同じシングルマザーのために、新しい働き方を考えたのもその時でした。

テーマは「ギブ&ギブ&ギブ」任せてくださった方に恩送りを

テーマ「ギブ&ギブ&ギブ」
任せてくださった方恩送り

環境を変えたいと思っていた頃、兄から「家業を手伝いながら、デザインの仕事をして欲しい」と言われ帰郷。奇しくも翌日緊急事態宣言が出たため、オンラインスクールでデザインを学び、パートと掛け持ちをしながら、起業仲間の名刺を作ったり、インフルエンサーの方と仕事をして実績を積みました。初めてづくしの経験で、とにかく必死でした。

テーマは「ギブ&ギブ&ギブ」任せてくださった方に恩送りを

そんな私の仕事の軸は「ギブ&ギブ&ギブ」。いわゆる無形ビジネスなので、人となりを見ていただくしかない。ですから「任せるよ」と言ってくださった方に全力でお応えしたいですし、いずれ恩送りして幸せを循環させられたら。周りには心配されますが、疑いを持って線引きするより、関わってもらうために飛び込むくらいの気持ちでいます。

シングルマザーに向けた、
今までにない働き方提案

シングルマザーに向けた、今までにない働き方を提案
シングルマザーに向けた、今までにない働き方を提案

2022年に知人から「主催者があやみを推薦したいと言っている」という話を聞き、国内のミセスコンテストに出場。その日本大会で世界70ヶ国以上が参加する『Mrs.Globe』の日本代表に選出され、2023年には世界大会に出場しました。この時、クラウドファウンディングで自己資金を集めたのですが、周りの方に本当に助けていただいて。「こんな私でもやればできる」という大きな自信になり、やりたいことを仕事にしたいと会社を立ち上げました。そこには「シングルマザーでも、個性を発揮しながら収入の軸が作れる」という考えを広めたい気持ちも込められています。
特にLiveコマースは、生活に必要なものを個性とともに伝えるやり方なので、口コミが全ての世の中では今後大きな需要が見込め、子育てとの相性も抜群。未開のやり方を広めていくのも、私の使命だと思っています。

同じ環境女性と歩きながら、
ゆくゆくは「全力さん」
呼ばれたい

同じ環境の女性と歩きながら、ゆくゆくは「全力さん」と呼ばれたい
同じ環境の女性と歩きながら、ゆくゆくは「全力さん」と呼ばれたい

公務員時代、日々に必死になるあまり、息子に「大人になりたくない」と言われたことがあるんです。子どもの「ために」という一心でやってきたのに、いつの間にか子どもの「せい」にしていたんですよね…。気持ちを押し殺していたのだと気付き、そこからは自分を大切にするように心がけました。
それは決してわがままではなく、回り回ってみんなを幸せにすることだと、気づきました。誰もがみな、年齢や環境、過去や現状に縛られず「自分らしく」を貫いて欲しい。ですから、運営しているシングルマザーのコミュニティでも、私が支援したり雇用主になるのではなく「なんか面白そう」と思って近づいてもらえたら。私の経験を伝えたり、提案できる引き出しを持てるよう、勉強していきたいですね。

私も挑戦のまっただ中なので、「あやみにできるなら私も…」という気持ちで、一緒に挑戦のレールに乗ってくれる方を絶賛募集中です! そして社名のようにいずれ「全力さん」として知ってもらえるよう、邁進していきたいです。

【名倉さんのMDNA SKIN
お気に入りアイテム】
初めて使わせていただいてから大ハマリしているのは、ザフェイスウォッシュです。良く落ちて、洗いあがりはピーリング後のようなツルっとした肌触りなのに、全然乾燥しない。ダブル洗顔なしでもメイクが落ち、大急ぎで保湿しなくても潤うので、ずぼらな私にとっての救世主です。

  • 名倉亜和美(なぐら あやみ)
  • 合同会社 全力女子広報担当局 代表

1988年愛知県生まれ。
大阪の美容専門学校卒業後、同校講師として勤務。結婚、出産するも、自立と離婚のため公務員になる。シングルマザーとして生き方を見つめ直し、安定の職を手放して、新しい環境へ飛び込み、ロゴや名刺デザイン、SNSでの告知を請け負う中で経験を積む。
2023年「合同会社 全力女子広報担当局」を設立。自らも「全力女子」と名乗り活動。今後はLiveコマースなど新たなツールを活用しながら、「自分らしく、夢に天井をつけない全力女子」を増やすことを目標にしている。
同年、世界70ヶ国以上が参加する、Mrs.Globe(ミセスグローブ)日本代表として、世界大会では『Best in 30’s』を受賞。
自らが設立したシングルマザーコミュニティー『nana-la ohana』では、集客無し口コミのみで50人のシングルマザーが在籍(任意団体)。
2024年2月~ SHOWROOM配信番組『全力女子あやみ広報担当局〜シャチョーさんいらっしゃーい!』(毎週水曜19時)のパーソナリティとしても活動中。

インタビュアー/ライター 増田 有香(綴屋 https://tsuzuriya.jp/)

撮影 臼井さや香(IMA photography http://jotatu.jp)